最近はSimutransをサボって別ゲーをやっています。
諸事情でDMM.comで使えるポイントが1000円ほど余ったので、DMMで買える1000円以内のもののうち最もよさそうなものを買ってきました。定価では4000円ちょいですが、ちょうどセール中だったので900円程度。
どうやら乗用車を比較的高速で運転する趣旨のゲームらしいです。この手のゲームはマリオカートDS以来ご無沙汰でしたが楽しいです。
アセットコルサはレースゲームというよりシミュレーター要素が強く、したがってプレイヤー層も、生粋のゲーマーというよりカーマニアに近いのかな? という印象。知名度はほどほどながら、実際にサーキットで本物の車を運転する人からの評判が良く、したがって車の挙動とかは非常にリアルなんだと思います。ゲーセンにあるようなハンドルやペダル類を買い込むと最高らしいですが、結構高いので私はマウスでプレイしています。台無し。
※筆者にとってはマリオカートDS以来の自動車運転ゲームです。時折マリオカートDSとの比較を通してアセットコルサを語ることがありますが、どうか怒らないでください。
ゲーム内容は?
おおむねレースをするか、タイムアタックをするかです。車両やコースは最初から全部選べます。BGMはなく、効果音も極力控えめです。時間や天候、アシストの調整などを行ってゲームスタートです。スペシャルイベントなるものもあり、これは実質特定の車種とコースとシチュエーションのセット。何をやるか迷ったときや、腕試しのためのモードなのでしょう。
また、課題を順番にクリアしていくキャリアモードがあり、これをプレイすることで楽しく厳しくドライビングスキルを磨くことができます。厳しいですが、このゲームにおいては貴重な達成感が得られるモードです。ほかのモードでは必然的に自己ベストとの闘いになるので、ガチでやるにはあまりにストイックです。その分ゆっくり走るのも自由ですけどね。
グラフィックは?
まあ普通です。たまにアセットコルサのかなり綺麗なプレイ動画が上がっていますが、あれはMODを適用した状態のやつです。バニラのグラフィックは普通です。バニラでも日差しの描写が秀逸で、全体的にマリオカートDSと比べると圧倒的に良好だと思いますが、SNS映えはしません。
その分、負荷もそれほど高くありません。安めのゲーミングノートPCがあれば、設定にもよりますが60fpsは確保できると思います。10万前後のビジネスノートでも、2020年以降の型であれば画質を調整しつつ60fpsを狙えると思います。
また、アセットコルサが評価されている点の一つに「エンジン音のリアルさ」があるようで、特に派手な音がする車の再現度は思いのほか高い印象です。あとは微妙な空気の揺らぎ表現が入れば現実さながらになりそう。モーターやエンジンの音をリアルタイムで鳴らすのって結構難しいんです。単純なピッチチェンジでは変な音になってしまい、かといってシンセサイザーを混ぜるとリアリティ無い音になってしまうなど、綺麗なグラフィックから「ブ~~↑」みたいなエンジン音が鳴るレースゲームは結構ある印象です。アセットコルサもよい線だけど、公道用の静かなエンジンの再現となるとちょっと限界が見える。まあMODを許容する仕様上そこまで凝った仕組みの音は出せないのかもしれません。
ボリュームは?
DMM版はアルティメットエディションのため、すべてのDLCが同梱されています。
コースはまあよくわかりませんが、大量というわけでもないのかなという印象。イタリアの峠が一個、アメリカ風の架空公道が一個、日本風のドリフト練習場が一個、残りは全部サーキットです。実際のレースの際には一つ一つのコースを熟知する必要があるため、この程度のボリュームでも結構深く遊べるのかも。有名どころではスポーツカーの性能テスト場として名高いノルドシュライフェが入ってます。しかし24時間レースで有名なル・マンは入ってません。まあその程度です。
車種も豊富で、大衆車のスポーツモデルから、一点モノのレーシングカーまで一通り以上そろっています。とはいえモータースポーツ系のセレクションが多めで、一般的な車両が若干少なめな印象はあります(BMWとかはたくさん収録されていますが)。おそらくはクラスを揃えたレースの際、同じ車種ばかりにならないよう選んだのかな?
DLCの内容上ポルシェとフェラーリが多めですフェラーリなんか全部赤いから同じに見える。日本車もまあ所々収録。AE86やR34GT-R、RX-7なんかはさすがの私も知ってます。日本車は左ハンドルと右ハンドルが混在してますね。選択制にしてくれると嬉しかったんですけども。
総じて、フェラーリは大量に入っていますが、それ以外は必要十分といったところ。世界各地のスーパーカーをノルドシュライフェで乗り比べとかができます(プレイヤースキルがあれば、の話)。ただ、気軽にドライブできる車やコースはあまりありませんので、適宜MODで追加していく形になると思います。MODを入れてくとボリュームが倍くらいになります。
難易度は?
難しいは難しいですが、物理演算ゲーとしてのシビアさが、その多くを占めています。
たとえばレースをする際。レースの他車AIは、最弱に設定してもまあ普通に走ります。もっと滅茶苦茶な走り方をするんじゃないかと期待したんですが残念です。AIがマトモに走る以上、プレイヤーがマトモに走れないようではレースになりませんが、しかし実際にはこのゲームはマトモに走るだけでも簡単なことじゃありません。
スポーツカーはあっという間に加速しますが、同時に制御不能になるのもすぐです。ちょっとしたオーバースピードやハンドリングミスが即コースアウトにつながりますが、かといって100%制御可能な速度で走っていては到底レースには勝てません。マトモに走る、ということを達成するためには、コースに何度もトライしながら、ここでブレーキを踏むとか、この車は急ブレーキに強いけど急ハンドルに弱いとか、ここでの追い越しは危険とか、すべて自分の力で見つけていく必要があるのです。或いはそこがこのゲームの一番面白いところでもあります。プレイを重ねるうちに、だんだんマウスの微妙な振りで無意識に車の挙動を調整できるようになっていくのもまた爽快で、音ゲーに似たスポーツ感があります。
このように、アセットコルサは確かに難しいゲームですが、RPGのようなデザインされた難しさとは異なります。総じて自然との闘いであり、また自分との闘いでもあります。マリオカートと違って路上にアイテムボックスは落ちてませんし……。
……本来は専用コントローラーで遊ぶべきところをマウスで遊んでいるので、アクセルやブレーキがゼロイチでしか操作できない点は物足りないですね。マウスプレイの場合は、ギアはオートマでなく自分で操作したほうが加減速の調整をしやすいと思います。
MODについて
まず、アセットコルサにはDMMが販売する国内版と、Steamで販売される国際版があります。問題なのはDMMが販売する国内版のほうで、バイナリが違うためか一部のMODに対応していません。また、有名なアセットコルサ拡張ソフトであるContents Managerにも事実上対応していません。有名なグラフィック強化MODであるCustom Shader Patchや、それを必須要件とする有名な首都高MODなどにも対応していないため、グラフィックや首都高にこだわりがある方は迷わずSteam版を購入するべきです。というか現状DMM版を買うメリットが「DMM版のみ富士スピードウェイが収録されている」「DMM版は最初から全部日本語」「DMMポイントで買える」くらいなので、富士スピードウェイの常連か、MOD導入に抵抗のある方以外はSteam版を買ったほうがよいと思います。
とはいえ、DMM版にもグラフィック関連以外のMOD(コースや車)は、一部を除き導入できます。首都高は無理ですが、それ以外にも優れたMODがいろいろあるので、RaceDepartmentとかにアカウント登録して検索かけてみるといいと思います。登録不要なAssettoCorsa.clubも、二次アップロードっぽいデータもありますが多分大丈夫な方のサイトだと思います。Assetto Corsa界隈の中には、他人のMODのZIPに直リンとか、小改造だけしてアフィリエイトサイトに転載するとか、他の商用レースゲームからコースモデルを流用してMOD作るとかするプレイヤーもいるっぽいので……。
個人的に山道系はまんべんなく楽しいです。国内コースもよし海外コースもよしです。車は異様に高性能だったりバグ多めだったり音が変だったりと若干当たりはずれあります。そこを味と捉えられるかどうかです。
最後に
アセットコルサで第一いろは坂ついに5分切ったから嬉しくてリプレイ見てたけど免停だろこいつ pic.twitter.com/Us5KEMJD5n
— RykSeb@硫化西部 (@RykSeb) January 18, 2022
諸事情でDMM.comで使えるポイントが1000円ほど余ったので、DMMで買える1000円以内のもののうち最もよさそうなものを買ってきました。定価では4000円ちょいですが、ちょうどセール中だったので900円程度。
どうやら乗用車を比較的高速で運転する趣旨のゲームらしいです。この手のゲームはマリオカートDS以来ご無沙汰でしたが楽しいです。
アセットコルサはレースゲームというよりシミュレーター要素が強く、したがってプレイヤー層も、生粋のゲーマーというよりカーマニアに近いのかな? という印象。知名度はほどほどながら、実際にサーキットで本物の車を運転する人からの評判が良く、したがって車の挙動とかは非常にリアルなんだと思います。ゲーセンにあるようなハンドルやペダル類を買い込むと最高らしいですが、結構高いので私はマウスでプレイしています。台無し。
※筆者にとってはマリオカートDS以来の自動車運転ゲームです。時折マリオカートDSとの比較を通してアセットコルサを語ることがありますが、どうか怒らないでください。
ゲーム内容は?
おおむねレースをするか、タイムアタックをするかです。車両やコースは最初から全部選べます。BGMはなく、効果音も極力控えめです。時間や天候、アシストの調整などを行ってゲームスタートです。スペシャルイベントなるものもあり、これは実質特定の車種とコースとシチュエーションのセット。何をやるか迷ったときや、腕試しのためのモードなのでしょう。
また、課題を順番にクリアしていくキャリアモードがあり、これをプレイすることで楽しく厳しくドライビングスキルを磨くことができます。厳しいですが、このゲームにおいては貴重な達成感が得られるモードです。ほかのモードでは必然的に自己ベストとの闘いになるので、ガチでやるにはあまりにストイックです。その分ゆっくり走るのも自由ですけどね。
グラフィックは?
まあ普通です。たまにアセットコルサのかなり綺麗なプレイ動画が上がっていますが、あれはMODを適用した状態のやつです。バニラのグラフィックは普通です。バニラでも日差しの描写が秀逸で、全体的にマリオカートDSと比べると圧倒的に良好だと思いますが、SNS映えはしません。
その分、負荷もそれほど高くありません。安めのゲーミングノートPCがあれば、設定にもよりますが60fpsは確保できると思います。10万前後のビジネスノートでも、2020年以降の型であれば画質を調整しつつ60fpsを狙えると思います。
また、アセットコルサが評価されている点の一つに「エンジン音のリアルさ」があるようで、特に派手な音がする車の再現度は思いのほか高い印象です。あとは微妙な空気の揺らぎ表現が入れば現実さながらになりそう。モーターやエンジンの音をリアルタイムで鳴らすのって結構難しいんです。単純なピッチチェンジでは変な音になってしまい、かといってシンセサイザーを混ぜるとリアリティ無い音になってしまうなど、綺麗なグラフィックから「ブ~~↑」みたいなエンジン音が鳴るレースゲームは結構ある印象です。アセットコルサもよい線だけど、公道用の静かなエンジンの再現となるとちょっと限界が見える。まあMODを許容する仕様上そこまで凝った仕組みの音は出せないのかもしれません。
ボリュームは?
DMM版はアルティメットエディションのため、すべてのDLCが同梱されています。
コースはまあよくわかりませんが、大量というわけでもないのかなという印象。イタリアの峠が一個、アメリカ風の架空公道が一個、日本風のドリフト練習場が一個、残りは全部サーキットです。実際のレースの際には一つ一つのコースを熟知する必要があるため、この程度のボリュームでも結構深く遊べるのかも。有名どころではスポーツカーの性能テスト場として名高いノルドシュライフェが入ってます。しかし24時間レースで有名なル・マンは入ってません。まあその程度です。
車種も豊富で、大衆車のスポーツモデルから、一点モノのレーシングカーまで一通り以上そろっています。とはいえモータースポーツ系のセレクションが多めで、一般的な車両が若干少なめな印象はあります(BMWとかはたくさん収録されていますが)。おそらくはクラスを揃えたレースの際、同じ車種ばかりにならないよう選んだのかな?
DLCの内容上ポルシェとフェラーリが多めです
総じて、フェラーリは大量に入っていますが、それ以外は必要十分といったところ。世界各地のスーパーカーをノルドシュライフェで乗り比べとかができます(プレイヤースキルがあれば、の話)。ただ、気軽にドライブできる車やコースはあまりありませんので、適宜MODで追加していく形になると思います。MODを入れてくとボリュームが倍くらいになります。
難易度は?
難しいは難しいですが、物理演算ゲーとしてのシビアさが、その多くを占めています。
たとえばレースをする際。レースの他車AIは、最弱に設定してもまあ普通に走ります。もっと滅茶苦茶な走り方をするんじゃないかと期待したんですが残念です。AIがマトモに走る以上、プレイヤーがマトモに走れないようではレースになりませんが、しかし実際にはこのゲームはマトモに走るだけでも簡単なことじゃありません。
スポーツカーはあっという間に加速しますが、同時に制御不能になるのもすぐです。ちょっとしたオーバースピードやハンドリングミスが即コースアウトにつながりますが、かといって100%制御可能な速度で走っていては到底レースには勝てません。マトモに走る、ということを達成するためには、コースに何度もトライしながら、ここでブレーキを踏むとか、この車は急ブレーキに強いけど急ハンドルに弱いとか、ここでの追い越しは危険とか、すべて自分の力で見つけていく必要があるのです。或いはそこがこのゲームの一番面白いところでもあります。プレイを重ねるうちに、だんだんマウスの微妙な振りで無意識に車の挙動を調整できるようになっていくのもまた爽快で、音ゲーに似たスポーツ感があります。
このように、アセットコルサは確かに難しいゲームですが、RPGのようなデザインされた難しさとは異なります。総じて自然との闘いであり、また自分との闘いでもあります。マリオカートと違って路上にアイテムボックスは落ちてませんし……。
……本来は専用コントローラーで遊ぶべきところをマウスで遊んでいるので、アクセルやブレーキがゼロイチでしか操作できない点は物足りないですね。マウスプレイの場合は、ギアはオートマでなく自分で操作したほうが加減速の調整をしやすいと思います。
MODについて
まず、アセットコルサにはDMMが販売する国内版と、Steamで販売される国際版があります。問題なのはDMMが販売する国内版のほうで、バイナリが違うためか一部のMODに対応していません。また、有名なアセットコルサ拡張ソフトであるContents Managerにも事実上対応していません。有名なグラフィック強化MODであるCustom Shader Patchや、それを必須要件とする有名な首都高MODなどにも対応していないため、グラフィックや首都高にこだわりがある方は迷わずSteam版を購入するべきです。というか現状DMM版を買うメリットが「DMM版のみ富士スピードウェイが収録されている」「DMM版は最初から全部日本語」「DMMポイントで買える」くらいなので、富士スピードウェイの常連か、MOD導入に抵抗のある方以外はSteam版を買ったほうがよいと思います。
とはいえ、DMM版にもグラフィック関連以外のMOD(コースや車)は、一部を除き導入できます。首都高は無理ですが、それ以外にも優れたMODがいろいろあるので、RaceDepartmentとかにアカウント登録して検索かけてみるといいと思います。登録不要なAssettoCorsa.clubも、二次アップロードっぽいデータもありますが多分大丈夫な方のサイトだと思います。Assetto Corsa界隈の中には、他人のMODのZIPに直リンとか、小改造だけしてアフィリエイトサイトに転載するとか、他の商用レースゲームからコースモデルを流用してMOD作るとかするプレイヤーもいるっぽいので……。
個人的に山道系はまんべんなく楽しいです。国内コースもよし海外コースもよしです。車は異様に高性能だったりバグ多めだったり音が変だったりと若干当たりはずれあります。そこを味と捉えられるかどうかです。
最後に
- アセットコルサの運転は厳しいです。しかしその分、変なごまかしめいた挙動がないので楽しいです。
- 折角のリアリティが若干スポイルされるものの、マウスでプレイしても十分楽しいです。
- 要は、マリオカートができる人ならアセットコルサもできます。
- 買うならSteamでどうぞ
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